石川県金沢市で発生した飲酒運転による当て逃げ事件で、金沢中警察署が誤認逮捕をしていたことが明らかになりました。
本来の運転者とは別の男性を現行犯逮捕し、その後ドライブレコーダー映像の解析により誤りが判明。
逮捕された男性は釈放されましたが、虚偽申告による「犯人隠避」の疑いで書類送検されるという異例の展開となりました。
当記事では、事件の詳細な経緯、なぜ誤認逮捕が起きたのか、などについて深掘りします。
事件の概要
今回の事件は、2026年2月11日午前3時半ごろに発生しました。
富山市の23歳の男性会社員2人は、金沢市内の飲食店などで飲酒後、車を運転。
金沢市片町の交差点で信号待ちをしていた車に追突し、そのまま現場から走り去ったとされています。
被害車両の運転手が追跡し、野町2丁目で2人を確保。
110番通報により警察官が駆け付けました。
現場で被害者が「助手席に乗っていた男性が運転していた」と説明。
その男性本人も事実と認めたため、警察は現行犯逮捕しました。
しかし、逮捕から約1時間後、ドライブレコーダー映像などを解析した結果、実際に運転していたのは別の男性だったことが判明。
誤って逮捕された男性は釈放され、改めて事件の捜査が行われました。

なぜ誤認逮捕が起きたのか?
今回の誤認逮捕の最大の要因は、供述を優先し、客観証拠の確認が後回しになったことです。
① 被害者と本人の供述をそのまま採用
現場では、
・被害者が助手席の男性を運転手と説明
・本人も虚偽の申告でそれを認めた
という状況がありました。
このため警察は、十分な裏付け確認を行わず現行犯逮捕に踏み切りました。
② ドライブレコーダーの解析で事実が判明
逮捕後に映像を解析したところ、実際の運転者は別の男性であることが明らかになりました。
副署長は「確認が不十分だった」とコメントしており、初動対応の甘さが浮き彫りになっています。
書類送検された2人の容疑とは?
誤認逮捕後、2人はそれぞれ異なる容疑で書類送検されました。
実際に運転していた男性
・酒気帯び運転(道路交通法違反)
・当て逃げの疑い
飲酒後の運転は厳しく処罰され、酒気帯び運転は最大で3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
身代わりをした男性
・犯人隠避の疑い(虚偽申告)
自ら身代わりとなり虚偽の供述をした行為は、刑法の「犯人隠避罪」に該当する可能性があります。
調べに対し、2人はいずれも容疑を認めていると報じられています。
誤認逮捕の法的責任と補償はどうなる?
誤認逮捕が発生した場合、国家賠償請求の対象となる可能性があります。
警察の過失により違法な逮捕が行われた場合、精神的苦痛に対する慰謝料請求が認められるケースがあります。
ただし今回の場合、
・本人が虚偽の申告をしていた
・逮捕は短時間で釈放された
という事情があり、賠償が認められるかは慎重な判断が必要です。
過去の誤認逮捕事例では数十万円〜数百万円の賠償が命じられたケースもありますが、本件は特殊な事情を含んでいます。

再発防止策は十分か?
金沢中警察署の牧良一副署長は、「再発防止に向けて指導・教養を徹底する」とコメントしています。
しかし、
・現場判断のチェック体制
・映像確認の迅速化
・供述依存からの脱却
など具体的な改善策が求められます。
近年はドライブレコーダーの普及により客観証拠が増えています。
警察の捜査手法も、それに合わせた進化が必要といえるでしょう。
ネット上での反応と声
ネット上では、今回の誤認逮捕について、様々な意見が見られます。
・「供述だけで逮捕は危険」
・「身代わりをした本人にも問題がある」
・「確認不足は警察の責任」
・「ドラレコがなければどうなっていたのか」
特に、
・「もしドライブレコーダーがなければ誤認逮捕が確定していた可能性がある」
という指摘は多く、客観証拠の重要性が改めて注目されています。

まとめ
今回の金沢中警察署による誤認逮捕事件は、
・飲酒運転
・当て逃げ
・身代わりによる虚偽申告
・供述依存による誤認逮捕
という複数の問題が絡み合ったケースでした。
誤認逮捕は警察の信頼を揺るがす重大な問題です。
一方で、身代わり行為や虚偽申告も刑事責任を問われる重大な犯罪です。
今回の事件は、「確認の徹底」と「客観証拠の重視」の重要性を改めて示すものとなりました。
今後、同様の誤認逮捕を防ぐための具体的な再発防止策がどこまで実行されるのか、引き続き注目が集まることでしょう。
※記事内の画像にはイメージが含まれてます。

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